誰もが建てたい戸建て住宅！そんな戸建ての基礎知識を初心者にも分かりやすく解説

戸建て住宅の基本は、集合住宅に比較して自由度の高い家づくりに向き合えることです。
集合住宅では専有部分と共有部分から構成されており、共用部分の利用は制限されます。
加えてそれぞれのマンションの管理組合が決めている規約にしたがって日常生活を送ることを余儀なくされます。
隣人によってはわずかな生活音でも苦情を申し立てる人がいるかもしれません。
この点戸建て住宅でも近所づきあいはありますが、基本的に我が家で制限なく快適な日常を送ることができるのは大きな違いです。

戸建てとは一世帯が住む独立した一棟の住居

戸建てとは通常、「一世帯が生活する独立した一棟の住居」のことを指します。
ただし、複数の世帯が独立した一つの建物に生活している場合も、戸建てと呼ばれることがあります。
よく似ている表現の一つに「一軒家」がありますが、こちらは独立した一棟の住居であることは戸建てと一緒ですが、周りが畑や空き地などになっていて住居が無く、隣の住宅といえる建物が少し離れた場所にある点が異なります。
これに対して、一棟の建物が複数の区画に分かれていて、それぞれに住人が入って生活する住居のことは「集合住宅」と呼びます。
マンションやアパート、長屋が代表的で、近年増えているテラスハウスとよばれる建物もこの形態に含まれます。
テラスハウスは、住民からみれば戸建て住宅とほぼ同じように生活できるものですが、壁の少なくとも一方がくっついているため、建物全体でみると長屋、つまり集合住宅に分類されます。
なお、先に述べた一軒家も複数の家族が一緒に生活しているケースがありますが、暮らしているのは一棟の住居であるため集合住宅とは呼びません。

日本で戸建て住宅が多い理由とは？

日本は人口が多く土地が狭いにも関わらず戸建て住宅が多いのですが、その理由は豊かになるために先ず家を購入するという考えに基づいている点を挙げることができます。
第二次大戦後わずか20年足らずで都市に住む人の割合が72%にまで上った点を挙げることもでき、残った農村の土地は手つかずだったために土地が大量に余った点も戸建て住宅が多い理由の一つとなっています。
都市部では土地代が高いので簡単に建物を建てることはできませんが、都心から少し離れた場所であれば土地代は驚くほど安くなるので土地を簡単に手に入れることができそこに納得の行く戸建てを建てている人が多いです。
その他にも地震国である点も大きくマンションやアパートだと不安に感じる者が多いので、少し無理をしてでも自分達だけの住処を建てたいと考えている人が沢山います。
このように日本は都市に住んでいる人の割合が高いので農村部では安い価格で建物を建てることができますし、地震大国なので自分達だけの住処を作りたいと考えている人が多いために戸建てがとても多いです。

戸建てには様々な補助金を利用できる

戸建て住宅の建築やリフォームには、さまざまな補助や助成金が存在し経済的な支援を受けることが可能です。
ここでは、戸建て住宅において利用できる補助金について詳しく解説します。
省エネルギー対策を実施する際、断熱改修や高効率な設備導入に関する補助金が提供されていてエネルギー消費の削減や環境への貢献を促進するために活用でき、次に地震や自然災害への備えとして、耐震工事や防災対策を行う場合に補助が提供されることがありこれは安全な住環境を整えるために利用できる支援策です。
さらに古い戸建てのリフォームやリノベーションには、歴史的価値の保存や建物の長寿命化を目指す補助があり文化的な価値を守りつつ、快適な住まいにアップデートできます。
そして一部の地域や政府によって、新築住宅を建てる際に家族構成や収入に応じた助成金が提供されることがありこれは住宅購入をサポートするための支援策です。
太陽光発電や風力発電など、再生可能エネルギーを活用する取り組みに関する補助や税制優遇が存在し環境に配慮した戸建てをつくるためのサポートとなります。

戸建てには資産としての価値もある

日本人の多くは一戸建ての家を購入することを夢見て仕事をし貯金をしていますが、一生に一度の買い物になるので慎重に考えて買う家を決めている人が多いです。
比較的安い価格で販売している建売住宅を購入する人もいれば少し値段はかかっても設計の段階から関わることのできる注文住宅の家を選ぶ家族もあり、それぞれの考えの下で自分好みの家を購入しています。
自分達が頑張ってきた証として戸建てを見ている人もいますが、家というのは資産としての価値もあるのでこの点に関してはよく知っておくことが大切です。
賃貸ではなくあえて持ち家を購入したいという理由は買えば財産となり残ると考えている人も増えていて、売却すればお金になりますし子供に相続させることができるという点に着目している人も多いです。
このように戸建ては住む場所と言うほかにも資産にもなり何かあった時に役に立つこともあるので、これから一戸建ての家を購入することを考えている場合にはこの点をよく考えて買う家を決めるようにした方が良いです。

中古の戸建てでもリフォームで新築同様にできる

中古の戸建て住宅をうまく活用する事で、リフォームでも新築同様の家に生まれ変わります。戸建て住宅は、家族との距離感を大事にする間取りにするとそれぞれのプライベートの時間を大切にしつつ、リビングでみんなが集まれる家になります。広さはあっても使いにくい場所がある場合、リフォームで改善する事ができ、今のライフスタイルにうまく合わせた形に変更できます。例えば、子供が大きくなると、自分の時間を大事にしたいものですし、受験勉強で集中できる個室も必要になります。また、リビング内に階段を取り付ける間取りにすると、家族が帰ってきた時に顔を合わせて会話ができます。玄関を入ってすぐに階段があると、リビングにいる家族が子供が帰ってきても気付かない事が多いです。二階建て以上の戸建て住宅は、リビングに階段を取り付ける工夫で家族が顔を合わせる機会が増えます。広さがあるリビングは、階段を設置しても圧迫感なく、おしゃれな階段はインテリアの一部になります。

戸建てには建築基準法の確認が不可欠

戸建て住宅を新築しようとする場合には、建築基準法による確認を受けることが必要となります。例外的に都市計画区域外にある土地に住宅を建てる場合や、区域内であっても面積がごく小規模な、趣味の小屋や物置、離れのような建物であれば除外される可能性もありますが、いずれにしても事前に法律関係はよく調査しておくことが重要です。建築確認は建物の建築に着手する前に、その敷地や構造・設備などが建築基準法に定める基準に該当しているかどうかを公的な機関がチェックするしくみといえます。このチェックを経て確認済証が交付され、工事の完了時には所定の検査があります。もしもこのような法律に違反して戸建て住宅を新築した場合には、工事の中止や建物の撤去などの命令を受けることがありますので、ハウスメーカーや工務店などではかなりの注意を払って法律の遵守に努めているはずです。逆に注文住宅などで法律の知識がない施主が無理にプランを通そうとする場面も見受けられますので、法律の適合関係には注意するよう心がけましょう。

戸建てでは住宅ローンを上手に活用することが大切

戸建て住宅を購入する際には、住宅ローンを上手に活用することが非常に重要です。戸建ての住宅ローンは一括で支払うことが難しい購入価格を分割払いするための手段として利用されますが、その活用方法が賢明であるかどうかは慎重に考えるべきです。 まず適切な金利の選択がポイントです。金利は返済額に大きな影響を与えるため、低金利の金融機関を選び、長期間の固定金利を選択することが賢明です。これにより、将来の金利変動のリスクを軽減し、返済計画を安定させることができます。 月々の返済額を自分の収入や生活費に合わせて計画することも重要です。無理なく返済できる金額を設定することで、生活の質を保ちながら返済を進めることができます。予想外の支出に備えるための余裕も考慮すると良いでしょう。 税制優遇措置を活用することも大切です。税金の負担を軽減し、返済の負担を軽くすることができます。ただし、具体的な条件や制度は変動する可能性があるため、最新の情報を確認することも忘れずに行いましょう。 将来のライフプランも考慮に入れてローンの返済計画を立てることが大切です。収入の増減や家族構成の変化などに対応できる柔軟性を持った計画を立てることで、将来の安定した生活を実現できるでしょう。

戸建てを賃貸として貸し出すことも可能

戸建ては建売だけでなく、アパート・マンション同様に、賃貸として貸し出すことも可能なのではないでしょうか。選択肢が売却のみだと手放すハードルは高いですが、貸し出す選択肢があれば戸建ての有効活用を前向きに考えることができます。戸建ては子育て世帯や家族が多い世帯にニーズがあり、借りたいと希望する人は少なくないといえます。賃貸で提供する場合のポイントは、アパート・マンションとは違った魅力をアピールすることです。他の入居者とのトラブルがないこと、子供の走る足音などの騒音トラブルに発展しにくいことなどがポイントになります。戸建ては庭が使えるので、家庭菜園を楽しみたい人にも魅力を発信できます。駐車スペースがあれば自家用車をスムーズに出し入れできるので、車を持っている層にも自信を持って宣伝することが可能です。貸し出しは双方の信頼関係が重要ですから、ルールをしっかり決めて、信頼できると思える人に貸すのが安心ではないでしょうか。

戸建ては維持管理費がかかるので注意

戸建てを立てた後に快適に過ごすためには、マンションと同じく「維持管理費」が必要となります。戸建ての場合にはマンションとは違って、毎月、管理組合から徴収されることはありませんので、各家庭で貯蓄して捻出していく必要があります。戸建ての維持管理費の相場は年間で30万円程度で、内訳としては、主なものに固定資産税や火災保険、地震保険などの保険料に加えて、建物の経年劣化による修繕費などです。固定資産税は、土地や建物の広さや価格によっても異なりますので、都心や郊外でも駅近くなど利便性が高い土地で戸建てを立てた場合には、相場以上の維持費がかかります。また、工務店や大手メーカーなどでは、予め「メンテナンスパック」への加入を勧められることもあり、そちらに加入することで修繕費を抑えることもできますので確認してみるとよいでしょう。ほかにも、冷蔵庫やクーラーなどの家電の買い替え代も必要となりますので、維持費に加えておくことをお勧めします。